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第37章 M Lesson 13回目

「すみません…」

怯えながら謝ると、ワタリは小さく溜め息を吐き

「いいか…『特別講師』は講師を指導出来る立場なんだ」

ただでさえ近い距離なのに、グッと顔を近付け睨まれる。

ひぃぃぃ〜！
そんな力説しなくても！

「わ、分かりましたぁ〜！」

「さっきの話に戻る！」

「戻るんですか？」

説明は終わりではなかった様で、ワタリは眉間に皺を寄せて険しい顔になり

「特別講師は、女性講師と『訓練』はしない」

「はい。分かりました」

そんな何度も念押ししなくても…
クスン…。

「その代わり新米講師や補修が必要な講師のレッスンのは指導係として一緒に訓練に参加する時はある」

「へぇ〜一緒に参加してあげるんですね……ん…それって…」

若しかして？
若しかする！

「手本とか…見せてあげちゃったり…すんでしょうか？」

恐ろしい疑問が頭に浮かび上がると…

ワタリが珍しく口端を上げて、満足そうに微笑んだ。

ガァ〜ン！！

それって…
『特訓』と言う名の『複数プレイ』なのではないでしょうか？

改めて、思った…

ヤナセが選択肢を与えてきたのも…
セイジが躊躇っていたのも…
マサキがいい顔しなかったのも…

思いっきり納得が出来るかもしれない。