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第37章 M Lesson 13回目

『複数プレイ』…

まだ人生で経験した事がないけど、前回のレッスンみたいな感じだろうか…。

マスターコースの卒業が近付くにつれ、分厚いカーテンで遮られていた禁断の扉が、薄いベールになって徐々に姿を露わし始めてきたみたいだ。

呆然として天井を見上げていると

「そういう訳だ…特別講師の要員はまだ少ない。需要と供給のバランスが今はまだ整いきれてないんだ」

私の未来を案じてか、いつになく饒舌にワタリが話してくれている気がする。

「はい…」

これから受け止めていかねばならない現実だけど、なんか上手く胸の奥が収めきれなくて、返事に力が入らない。

「最近やたら、スクールの利用者が増えてきた…正直、純粋ない場合もある」

「はい…」

それは居るだろうな…

お試しさせて貰っただけでも、ラブカルに通いたくなる女性は居てもおかしくないだろう。

「生徒に見合うだけの講師の頭数…力量…男性講師を成長させるにも、大勢の生徒のニーズに合わせる様にするにも、女性講師の存在が今は不可欠になってきたんだ」

「不可欠？」

そんなに必要とされてたなんて…
思ってもみなかった。

瞬間、ここ最近何度も思い出すヤナセの申し訳なさそうな顔が浮かび上がる。

ヤナセがあんなに謝ってたのは…

女性講師の負担が、かなり重いからだろうか。