この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目
二人して無言でアールグレイを啜った。

口の中に広がる、ベルガモットの香りがマスターコース前日の事を蘇らせる。

バイト先に突如、現れたワタリ。

それからヤナセも来て…
四天王が勢揃いして…
お店が満席で大忙しになったな。

それすら凄く懐かしく感じる。

無事に卒業できたら…

「あ…」

「どうした?」

不意に口を衝いた声に、ワタリが素早く反応してきた。

「あ〜バイト先の店長さんに…そろそろ辞める事…言っておかないとですよね?」

こんな事をワタリに言うのもどうかと思うが、四天王が店長と奥さんを尊敬して慕っているから、迷惑掛ける事にお伺いを立ててしまう。

「あぁ、そうだな。早めに言っておいた方が良いんじゃないか」

「えぇっ!?」

思いっきり親身な返答に、聞き間違えたかと思って驚愕してしまった。

私の反応にワタリは、ギロッと睨み付けて

「早く言わないと、迷惑だろ!」

「はい!そうですよね!有難うございます!」

慌てて視線を逸らし、両手で握ったカップに口付けて、肩を小さく窄めた。

怖いけど、むしろこっちの方がしっくりくると感じてしまうのは、私がMなんだろうか?

ワタリは、縮こまっている私が悩んでいると思ったのか

「言い難いなら、一緒に言ってやる」

「ゴッフッ!!」

普段と別人の様なワタリに、残りの紅茶を吹きそうになった。

/2183ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ