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ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目
「ゲッホ!ゴッホン!」

ギリギリ吹き出すのは食い止めたが、気管に少し入ってしまい、激しく咳がでて顔が熱くなってくる。

「おい!大丈夫か?」

ワタリはカップを急いでテーブルに置いて、背中を摩ってくれた。

「ズビッ!ゲッホ!バッ!ゴッホ!」

『すみません』と言ったつもりが、言葉になっていない。

「いいから!しゃべるな!」

それからワタリは、咳が落ち着くまで背中を摩り続けてくれた。

「はぁ…はぁ…」

数分してようやく止まったが、体力を消耗してグッタリしてしまう。

ワタリは花のデザインが描かれたティッシュボックスを手に取り

「鼻!かめ!」

私の膝の上に置いてから、立ち上がった。

「ありがとう…ございます」

少し痛い喉の奥から、ワタリの背中に向けて伝える。

聞こえているだろうけど、ワタリは無言で、お茶を淹れ直してくれ

「ゆっくりでいいから、落ち着け」

再びティーカップを差し出してきた。

「お手数お掛けします…」

ここまでワタリに手間を掛けさせてしまい、恐れ多くて変な汗が出てきそうだ。

震えそうになる両手でカップを包む様に持ち、また噎せかえらない様に細心の注意を払って一口含むと…

「あ…」

口の中には甘い…

蜂蜜の味が広がった。

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