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ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目
「はい!有難うございました!」

最大限の敬意を払って、直角に勢い良くお辞儀をし、ラウンジに向かおうとしたが…

疲れからか、まだ頭が働いていないのか、足元が覚束なくてヨタヨタ斜めに進み出す。

「えっえぇ!」

修正しようとしても、身体は思いのほか言う事を利かない。

「チビッ!」

見兼ねたワタリが素早く、後ろからガッチリと脇に手を差し込んで、フラつく身体を支えてくれた。

「すみま…しぇん…」

結局、こんなオチか〜。

情けない自分の状況に、クッタリ頭を項垂れた瞬間…

「きゃっ!」

身体が宙に浮いた。

「ヤナセの所まで届ける」

ワタリが脇を掴んだまま持ち上げて、ヤナセの元に運ぼうとしている。

「ワッワッタリさん!」

「タリサン?知らん!」

いやいや、ここで天然発揮している場合ではなくてですね!
普通、こんな風に運ばないでしょ!

そんな私の心の叫びを知る訳もなく、ワタリは両手で軽々とぶら下げたチワワを前に掲げて歩き始めた。

やぁ〜ん!
有終の美どころじゃなぁ〜い!!

「ドア!」

「はい!」

ガッチャン!

抗いたくても、言われたまま控え室のドアを開けてしまう。

部屋を出ると、靴底の音が廊下に響き

「琴海様っ!」

様子がおかしいと察したのか、ヤナセが駆け足気味で近寄ってきた。

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