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ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目
「これ…」

「今日のスーパーの…特売チラシです…」

ヤナセは前回の秋刀魚に続き、またパソコンでチラシをプリントしてくれていた。

「有難うございます」

頭を下げて賞状を受け取る時みたいに、恐縮しながら手を伸ばすと

「今日は…お肉がお安いみたいですね…」

更にお買い得品までしっかりチェックしているし!

しかし、スーパーのチラシもヤナセが持っていると、ブランド品のフライヤーに見えてしまう。

受け取ったチラシを見てみると、確かにお肉がお得だった。

「でも…」

今日もタクシーな事を気にしていると、それも範疇内と言わんばかりにヤナセは

「運転手には申し伝えておりますので…ご遠慮なくお買い物して帰って下さい…」

相変わらずのな用意周到ぶりを披露してくれた。

「すみません…いつも気を回して頂いて」

ヤナセにとってはいつもの気遣いかもしれないが、これは決して当たり前じゃないのだ。

改まっていると

「いえ…私の都合であのマンションにお引越しさせてしまいました…スーパーも遠いですし…身内の者もまた何をしでかすか…」

話しながら涼雅さんとアユネさんを思い浮かべたのか、ヤナセにしては珍しく遠い目をした。

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