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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
ラブカルビルに着いて、エレベーターのボタンを押す。

通い始めた時は、ボタンを押すのも緊張したのに、今ではそれもなくなった。

でも…

心のどこかで期待はしてしまう…。

「15…10……8…5…」

カウントダウンの様に、降りてくるエレベーターの階数をジッと見詰めて呟く。

「3…2…」

チーン!

到着と共にドアが開き…

あの甘く優しい笑顔が現れないかと、願ってしまうのだ。

だけど

「ふふ…そう簡単には行かないわよね…」

四角い箱の中は空っぽだった。

「さてと〜受け付け階に…」

慣れた手つきで受付階のボタンを押して、ドアが閉まり掛ける瞬間…

「待ったぁ!」

えっ!?なにっ?

残り10センチくらいの隙間に手を差し込んで来た人物がいた。

「乗せてっ!」

聞き覚えのない声だけど、男性だから講師だろうか?

挟まった手に反応してドアが開くが、一応『開く』のボタンも押す。

「パードン!」

「へ?パー丼?」

珍しい丼を言って、エレベーターに乗り込んで来たのはスーツ姿の男性。

180センチ近く長身は、明らかに講師だと分かるが…
彫りの深い目元に白い肌は西洋人みたいで、初めて会った講師だった。

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