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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
プルルルルル!

内線が鳴り、レッスン準備が整った事を知らせる。

サリューを飲み干したカップをソーサーと共にテーブルに戻し、小さく息を吸い込んでから立ち上がった。

「ヤナセさん!レッスン行ってきます!」

ヤナセも一緒にソファーから立ち上がり

「琴海様…くれぐれもご無理のない様に…」

優しく微笑みながらも、どこか心配そうな表情をみせる。

早くヤナセに心配させないくらいに、成長したと強く思って

「はい!気を付けながら頑張ります!」

満面の笑顔で、今出来る精一杯を伝えた。

ヤナセは一瞬目を見開いたが

「はい…行ってらっしゃいませ…」

目を細めて微笑み返してくれる笑顔は、眩しいくらい美しかった。

そんなヤナセに背を向けて、私はレッスン室へと歩き出す。

レッスン室までの廊下は、ラウンジから10メートルほど。

「さて、今日は誰だろう?」

少し緊張しつつもどこか楽しみに、講師が向かってくる先を見やる。

「まだ…来ないか…」

いつもの如く、控え室で足音待ちだと思って、ドアを開けた瞬間だった…

「遅っせぇ〜よ!いつまで話し込んでんだよ!」

「え…なんで?」

今日の担当講師は、もう先に控え室のソファーで踏ん反り返っていたのだ。

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