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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
視線がぶつかると条件反射か、今までのハヤトとの間に起きた事が蘇ってきて、冷や汗が出そうになる。

でも…
ラブカルレストランでは、謝ってきたし…。

逸る脈が耳の奥で、ドラムロールの様に響く。

「ど…うした…の?」

声がつっかえて、ロボットみたいになってしまった。

そんな私にハヤトは怪訝な顔になる。

ドックン!

どうしよう…
やっぱり『怖い』!

目を見開いて固まっていると、ハヤトは小さく溜め息を吐いて

「琴海はカップを温めてろ。お茶くらい今回は淹れてやる」

そう言って棚に腕を伸ばし、紅茶の茶葉を取り出した。

「え…カップ?」

突然の事で言われたことを鸚鵡返ししてしまうと

「早くしろよ!」

またしても、怒鳴られた。

「う、うん!」

慌ててカップ手に取って、少し離れた場所からハヤトをチラ見したら、横を向いたまま黙々と茶葉を計ってポットに入れている。

カップを温めさせるのは、お茶を冷めにくくするためだろうけど、どちらかと言うと珈琲党のハヤトがそこまで気を使ってくれるなんて珍しい。

でも他に生徒には結構人気みたいだし…
面倒見良い所もあるんだよね…。

伊達にマスターコースの担当を受け持っている訳でもないだろう。

ハヤトが私に態度が横柄な原因は…

『セイジ』

と…

『セイジの元カノ』

絡まった荊棘は、まだ解けてないのかな?

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