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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
荊棘の痛みをチクチク感じながら、二人して黙って、落ちる砂を眺める。
今いる静寂な空間がハヤトと作り出しているなんて、なんか不思議だった。
砂が落ち終わる寸前でカップのお湯を捨て水気を切りハヤトの前に置く。
ハヤトは砂時計を邪魔にならない所に避け、茶漉しをカップに掛けて紅茶の液体を注ぎ入れる。
「美味しそう〜」
ポットから解放されて香りが穏やかに鼻腔をくすぐり、紅白のコントラストが綺麗に描かれた。
カップをトレーに載せようとして手を伸ばすと
「自分の持ってきな」
そう言ってハヤトは自分が飲むカップだけ持ってソファーに戻っていく。
「う…ん」
感情の起伏が激しいハヤトだけど、今日は一段と先が読めない。
紅茶を零さない様に両手でソーサーを持って、静々とソファーに座ると
カッチャン!
ハヤトは紅茶をもう飲み干して、カップをテーブルに置いていた。
早過ぎじゃない!?
タブレットを手に取って、操作を始めるハヤトを横目にカップに口を付ける。
「あっ、美味しい!」
「琴海、もう直ぐマスター卒業だな」
口の中に広がった芳醇な味を堪能し始めた矢先、ハヤトが『卒業』話を振ってきたから、紅茶を吹き出しそうになってしまった。
今いる静寂な空間がハヤトと作り出しているなんて、なんか不思議だった。
砂が落ち終わる寸前でカップのお湯を捨て水気を切りハヤトの前に置く。
ハヤトは砂時計を邪魔にならない所に避け、茶漉しをカップに掛けて紅茶の液体を注ぎ入れる。
「美味しそう〜」
ポットから解放されて香りが穏やかに鼻腔をくすぐり、紅白のコントラストが綺麗に描かれた。
カップをトレーに載せようとして手を伸ばすと
「自分の持ってきな」
そう言ってハヤトは自分が飲むカップだけ持ってソファーに戻っていく。
「う…ん」
感情の起伏が激しいハヤトだけど、今日は一段と先が読めない。
紅茶を零さない様に両手でソーサーを持って、静々とソファーに座ると
カッチャン!
ハヤトは紅茶をもう飲み干して、カップをテーブルに置いていた。
早過ぎじゃない!?
タブレットを手に取って、操作を始めるハヤトを横目にカップに口を付ける。
「あっ、美味しい!」
「琴海、もう直ぐマスター卒業だな」
口の中に広がった芳醇な味を堪能し始めた矢先、ハヤトが『卒業』話を振ってきたから、紅茶を吹き出しそうになってしまった。