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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
「ふっ…ん…んぐ」
吹いたら吹いたで何か言われそうで、奥歯を噛み締め、プルプルしながら堪える。
気を抜かない様にカップをテーブルの戻してハヤトを見ると、一見特に変わった感じには見えなかったが、口を結びながらタブレットを操作する表情は、どことなく物悲しげに思えた。
だが、あの俺様ハヤト。
レッスンが無事に終わるまで、本当に油断がならない。
少し警戒して、言葉選ぶ。
「うん、このまま順調に進めば卒業だよ。そしたら今度はハヤとも同僚になるから宜しくね先輩」
口にしつつ我ながら中々な返しだと、心の中で浮かれたチワワがクルクルと回る。
ニッコリ微笑んだ私に、ハヤトは眉間を少し寄せ
「ふぅ〜ん…そんなのまだ分からね〜だろ」
「え!?」
嫌味って言うより、なんかちょっと…
寂しそうに見えて、違和感を感じた。
前の私だったら、ハヤト相手に事を荒立てない様にと、引いていただろう。
瞬間…
『善くよく、人を見る』
ヤナセの読心術が、フッと頭に浮かんできた。
「そりゃあ、まだ卒業は確定してないけど、出来るまで頑張るし、女性講師の夢は揺らがないから!」
「へぇ〜でも、琴海の講師目的の九割は、どうせセイジだろ?」
決意を言い切った私を鼻で小さく笑って、嫌味を言ってきたのは、いつものハヤト節だった。
吹いたら吹いたで何か言われそうで、奥歯を噛み締め、プルプルしながら堪える。
気を抜かない様にカップをテーブルの戻してハヤトを見ると、一見特に変わった感じには見えなかったが、口を結びながらタブレットを操作する表情は、どことなく物悲しげに思えた。
だが、あの俺様ハヤト。
レッスンが無事に終わるまで、本当に油断がならない。
少し警戒して、言葉選ぶ。
「うん、このまま順調に進めば卒業だよ。そしたら今度はハヤとも同僚になるから宜しくね先輩」
口にしつつ我ながら中々な返しだと、心の中で浮かれたチワワがクルクルと回る。
ニッコリ微笑んだ私に、ハヤトは眉間を少し寄せ
「ふぅ〜ん…そんなのまだ分からね〜だろ」
「え!?」
嫌味って言うより、なんかちょっと…
寂しそうに見えて、違和感を感じた。
前の私だったら、ハヤト相手に事を荒立てない様にと、引いていただろう。
瞬間…
『善くよく、人を見る』
ヤナセの読心術が、フッと頭に浮かんできた。
「そりゃあ、まだ卒業は確定してないけど、出来るまで頑張るし、女性講師の夢は揺らがないから!」
「へぇ〜でも、琴海の講師目的の九割は、どうせセイジだろ?」
決意を言い切った私を鼻で小さく笑って、嫌味を言ってきたのは、いつものハヤト節だった。