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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
私を食い入る様にガン見しているハヤトの顔が、不服に歪む。

「おい琴海…好きって…」

「あ…その〜人間性を尊敬してるっていう…意味で…」

ヤバイ…
今更だけど、一応『卒業』前に問題は起こしたくない。

セイジへの気持ちをこれ以上突っ込まれたら私だけじゃなく、セイジにも迷惑を掛けるどころじゃない。

「俺がセイジを好きな訳ないだろ!!気持ち悪い事言うなよ!」

「痛っ!分かった!分かりましたぁ〜!」

ハヤトは思いっきり不機嫌に、私の頬っぺたを摘み上げて怒鳴りつける。

摘まれた頬は痛いけど、思いの外ハヤトは単純だったようで、内心ホッとした。

でも…

「いっひゃぁ〜!離しへぇ〜!」

やはり根っからのドS様、痛がってジタバタしている私を楽しそうに見ている。

初っ端からこんなんで、今日のレッスンは大丈夫だろうか?

とも不安は過るが、前回よりはいつものハヤトらしいとも思えて、少し安心している私はドMなのかな?

ハヤトは不敵な笑みを口元に浮かべながら

「もう二度とそんな事は申しません!って、言ったら離してやる!」

「もほぉ…にほほと…ほんなほとは…」

「はぁ〜!?聞こえないけど?」

「ふぅぅぅ〜!」

頬が上下左右と弄ばれて、言いたくても上手く言えない。

ハヤト、絶対楽しんでるわね〜!

この同い年の意地悪に困り果ててる時…

コンコンコンコンコンッ!

凄い勢いで、ドアがノックされる音が響いた。

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