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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
目を細めて黙り込んだけど、何か言いたげそうだ。

「ハヤト?」

問いかけるとハヤトは起き上がり、胡座をかいて私の方に向き直り

「あぁ〜?そんなの期待してんの琴海とセイジだけだろ!」

「なんで、私とセイジ限定なのよ〜!スクールとしては画期的な改革じゃないの!?」

「条件知ってんのか?知ってるならバカみたいに喜べないだろ!だったら辞めて、スクールに関わってない女と恋愛した方がまだ楽だ!」

いつもキレキレだけど、結構を的を突いてくる。

言われた通りなだけに、これ以上は考えが浮かばなくて、両手を膝に乗せ肩を窄めてしょげてしまう。

「確かに…そうだけど…」

「俺は金さえ溜まったら、もうここに居る必要はないしな」

そうだ…
ハヤトがラブカルに来た目的は、セイジへの復讐だけじゃなかったんだ。

親戚…セイジの元カノの借金を返してあげるためでもあったんだっけ。

でもそれも、セイジが肩代わりしてしまったから、ハヤトが払う必要はもうなくなった。

「そしたら、もう自分のために使えるんだよね!良かったじゃない!」

ヤナセだって、他講師だって、お高い車乗ってるし!
ハヤトなら、バイクとかが似合いそうだけど。

私は安易にそう思ってしまっていた。

ハヤトは交差している足首を掴み、瞼を伏せ視線を落としてボソッと

「弟の学費が必要なんだよ…」

「学費…?ハヤトが弟さんの出してあげているの?」

「ウチ…母子家庭だからな…俺、長男だし」

「え…」

話の流れとはいえ、突然聞かされたハヤト家の事情に衝撃が走った。

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