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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
「でもナツは凄く嬉しかったと思うし、ハヤトの事をお兄ちゃんくらいに思ってるよ!」

「……まぁ…な…」

ハヤトは声をこもらせて、顔を隠す様に手の甲を鼻に当てて擦る。

「だからさぁ〜ナツが一人前になるまで、見届けてあげなよ」

『ハヤトさぁ〜ん!俺、特別講師になれたっす!』

無邪気に笑って、ハヤトに抱き付くナツの姿が脳裏に浮かび、ほっこりしてきたが、ハヤトは思いっきり嫌そうな顔をして

「そこまで付き合ってらんねぇよ!」

言い放った途端、脳内のナツは無情にもハヤトに突き飛ばされてしまった。

『酷いっす〜!ハヤトさぁぁぁぁ〜ん!』

「あぁっ!ナツっ!」

「はぁ?琴海、頭イカれたの?」

妄想に慌ててジタバタしている私をハヤトは冷たく突っ込んだ。

いけない…今はナツどころじゃないんだ…
しっかりしないと!

気を取り直して、ハヤトの実家話に戻す。

「そ、それにしても、ハヤトのお母さん凄いよね!四人も一人で育てあげるなんて…」

私なんて、それ以前の問題だったと思うと…女手一つで子どもを育てあげる事に敬服してしまう。

ハヤトは少し間を置き空を見据え、小さく息を吐き

「あぁ…俺が高校出るまでは、働き詰めだったからな…だから近所に住んでいたアイツが、家事とか手伝いに来てくれてたんだ」

「あ…」

『アイツ』…きっとセイジの『元カノ』だ。

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