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第38章 Ｍ Lesson 14回目

ヤバイ…ハヤトにやる気スイッチが入ったのは良いものの、ドＳ全開になりそうだ。

慌てて腕を伸ばして、マットの上を弄り防犯ブザーを探すが、どうやら押し倒された反動で床に落ちてしまっていた。

「防犯ブザー、鳴らさないんだろう？」

ハヤトは勝ち誇った笑みを浮かべ、嫌味を言ってくる。

うっ！元より鳴らすつもりはなかったけど、気持ち的に持っていた方が安心感は保てたかも…。

「へ、変な事したら、ヤナセが気付くわよ」

動揺しつつも一応牽制しておくと

「はんっ！ヤナセが怖くて、ラブカル講師なんかやってられるか！」

達観してしまったのか、ハヤトは開き直ってしまった。

これ以上は煽らない方が賢明かもしれないと思って、無事に終わるまで少し大人し目にしておく事にする。

「程々に…宜しく…」

「はぁ〜？何改まってんの〜」

「別に…改まってないわよ」

「あっそ！始めんぞ〜」

すっかり強気のハヤトに、内心ちょっとムッとしていまう。

もうぅぅぅ〜！
このガキ大将め！
やっぱりキャンセルすれば良かった！

でも時に既に遅し…

自信満々にほくそ笑む唇は、二つの膨らみの谷間を這い出した。