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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
今日のレッスンはいつものハヤトらしくなく、まともなレッスンだった。

時たま俺様な態度だったけど、それはハヤトの個性だから気にする範囲でもない。

せっかく無事に終わったのに、わざわざヤナセを呼び出す理由が気になってしまった。

緊張気味に聞いている私の横でハヤトは無言で紅茶飲み干し、カップをテーブルに置いて脚を組む。

「別に〜単に本当にヤナセが来るか試してみただけだ」

「えっ!試しただけ?本当に?」

もし本当だとしても、あのヤナセを試す事自体、恐ろしいと思うんですけど…。

「あぁ〜そうだけど」

一言だけ言ってそっぽを向いてしまったから、ハヤトがどんな表情をしているかまでは分からない。

『怖くないの?』

そう聞きたかったけどな、これ以上は聞かない方が良いような気がした。

ヤナセが控え室に現れた時は、物凄く気不味そうな顔をしていたのに…
本当はヤナセを怒らせたくない筈だ。

それでも呼んだのは…もしかして?

「ハヤト…今日のレッスン、凄く楽しかったよ。不安は正直あったけど、それ以上に楽しかった。今日のレッスンがハヤトで良かったと思ってるし、体調も全然大丈夫だよ!」

顔を合わせないハヤトに向かって、私は今伝えたい事を伝えると

「あっそ…じゃぁ気を付けて帰れよ」

「うん…有難う…」

ハヤトは最後にそう言い残し、私に背中を向けたままタブレットを持って部屋を出て行く。

パタン…

ドアが静かに音をたてーーーー

ハヤトのレッスンは終了を告げた。

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