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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
「レッスンお疲れ様でした…琴海様」

ラウンジに戻るとヤナセがデスクから立ち上がって、丁重に出迎えてくれた。

「ヤナセさん…さきほどは有難うございました」

ヤナセの元に歩み寄っていき、心配してくれていた事にお礼を述べると、ヤナセは凄く優しい表情で微笑む。

「いえ…何事もなくて良かったです。お疲れでしょう…どうぞソファーにお掛けになって下さい」

「はい、有難うございます」

頭を軽く下げてソファーに座ると、ヤナセはお茶を淹れに行こうとしたので声を掛けて呼び止める。

「ヤナセさん、さっきハヤトにグレープフルーツティーを淹れて貰って頂きました!」

「そうですか…今日はもう…お茶は宜しいですか?」

「はい!」

ヤナセはそれ以上は何も言わずにただ小さく微笑んで、私の向かいに座った。

ただでさえ今日はまた一段と手間を掛けさせてしまったので、これ以上はヤナセの手を煩わせたくない。

きっとヤナセは気にはしないだろうけど、私なりに色々と考えてしまった。

そんな事を悶々と思っていると、ヤナセは宝石の様な瞳が真っ直ぐと向けて凝視してくる。

このヘーゼルの瞳にロックオンされると、全てがお見通しにされている気分で、思わず自ら要らんことを言ってしまいそうだった。

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