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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
「……そんな訳で…家庭事情とかハヤトから聞いたんですけど…」
セイジと元カノの話しには具体的に触れないように、話せそうな範囲で伝え終えた。
話している間ヤナセが終始黙って私の顔を凝視していたから、やたら緊張してしまう。
心臓が首元にまで上がってきたみたいにドックンドックンと脈が響き、喉が渇く。
やっぱりお茶を貰えば良かったと思いながら、ゴクリと生唾を飲み込んだ。
肩を窄めて唇を噛むと、やっとヤナセが口を開いた。
「琴海様…ハヤトの家庭事情は私も存じ上げておりますので…お話しして下さった事に関してはお気になさらないで下さい。あくまでも琴海様はレッスンの報告をして下さったまでですので…」
「はい…すみません…」
「スタンダードの時もお話し致しましたが…ハヤトがセイジが受け持った生徒にやたら構うので…色々と調査した時期がありました。ある程度の事情は把握しておりますから…」
デリケートな内容だった分、話していいのか躊躇いもあったが、ヤナセは予想通りハヤトの家庭環境を知っていただけでなく私の気持ちも察してくれていた。
理解者の存在は、何よりも心強い。
ハヤトがどんな選択をしても、一番望んでる道に進んで欲しいと思った。
「ヤナセさん!ハヤトがもし…」
意気込んで言い掛けた瞬間、ヤナセはニッコリと極上の笑顔を向けてきた。
「琴海様…後の事はお任せ下さい…」
「あ…は、はい!」
ヤナセの優しい笑顔に私の余計な心配は、吸引力抜群な掃除機の様に吸い込まれる。
そして、全てを委ねて大丈夫だと…
心からそう思えた。
セイジと元カノの話しには具体的に触れないように、話せそうな範囲で伝え終えた。
話している間ヤナセが終始黙って私の顔を凝視していたから、やたら緊張してしまう。
心臓が首元にまで上がってきたみたいにドックンドックンと脈が響き、喉が渇く。
やっぱりお茶を貰えば良かったと思いながら、ゴクリと生唾を飲み込んだ。
肩を窄めて唇を噛むと、やっとヤナセが口を開いた。
「琴海様…ハヤトの家庭事情は私も存じ上げておりますので…お話しして下さった事に関してはお気になさらないで下さい。あくまでも琴海様はレッスンの報告をして下さったまでですので…」
「はい…すみません…」
「スタンダードの時もお話し致しましたが…ハヤトがセイジが受け持った生徒にやたら構うので…色々と調査した時期がありました。ある程度の事情は把握しておりますから…」
デリケートな内容だった分、話していいのか躊躇いもあったが、ヤナセは予想通りハヤトの家庭環境を知っていただけでなく私の気持ちも察してくれていた。
理解者の存在は、何よりも心強い。
ハヤトがどんな選択をしても、一番望んでる道に進んで欲しいと思った。
「ヤナセさん!ハヤトがもし…」
意気込んで言い掛けた瞬間、ヤナセはニッコリと極上の笑顔を向けてきた。
「琴海様…後の事はお任せ下さい…」
「あ…は、はい!」
ヤナセの優しい笑顔に私の余計な心配は、吸引力抜群な掃除機の様に吸い込まれる。
そして、全てを委ねて大丈夫だと…
心からそう思えた。