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ラブカルチャースクール 2
第39章 M Lesson 教養X
ハナブサはセルジュの手首を握って、自分の口元に持ち上げた。

「ノンッ!止めてくださぁ〜い!」

セルジュは舐められるのを必死で止めようとして、腕に力を入れる。

セルジュの真顔が、ちょっと新鮮だ。

「感じているのが分かれば、誰の舌でも良いでしょう!」

「ヤローに舐められたい訳ない!」

据わった目でハナブサは舌を出して手のひらに近付けていく。

お互いの力がこもった腕がプルプルと震えていた。

そんな二人の姿が可笑しくて、笑いそうになるのをなんとか堪えながら、セルジュに次のお題をだす。

「セルジュ〜!手のひらは分かったから、次は『耳』が知りたいんだけど〜」

「オオッ!耳ね!ウィ〜!説明しまぁ〜す!」

ハナブサの舌から逃れる口実が出来て、セルジュは張り切ってそう言うと、ハナブサの手を勢い良く振り払った。

諦めたセルジュに安心したのか、ハナブサも力を抜いて手を離す。

ハナブサは教卓に戻るセルジュを一瞥して、また私の後ろに座り直すと

「琴海さん、絶妙でした」

「は、はい」

小声で褒めてくれた。

ちょっとこそばゆい気分だが、この先もまたセルジュが何をしてくるか分からない。

これ以上ハナブサに迷惑を掛けないように、気を引き締めた。

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