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ラブカルチャースクール 2
第39章 M Lesson 教養X
セルジュは表情豊かに眉を上げ、勢い良く立ち上がる。

「ウィ〜!コトミ〜何を飲みたいですか〜?」

手を摩りながらもニコニコ微笑んで私の好みを聞いてくれた。

ハナブサへの不服よりお茶を優先してたのは流石ラブカル講師、プロフェッショナルだ。

いつもの『紅茶』にしようと思ったら…

「ココア、三人分」

先にハナブサが決めてしまった。

「ノンノン!ハナブサ〜、僕はコトミに聞いてるんですよ〜!」

癖なのか、外人らしいジェスチャーなのか、セルジュは人差し指を立ててハナブサに振る。

「セルジュ、私もココアがいいなぁ〜濃厚で甘いやつお願いします!」

糖分をとった方が良いとハナブサは判断したのだろうと思って、賛同する。

「えっ!そうなの?ウィ〜じゃぁ、トロトロに甘いココア淹れて来ますね〜!」

セルジュは、鼻歌を歌いながらココアを用意しに教室を出ていった。

パッタン!

ドアが軽快な音を立てて閉まった途端ーーーー

「はぁぁぁ〜」
「……ふぅ…」

私とハナブサは、溜め息を吐いた。

「すみません、琴海さん。妙な調子の講師で」

ずっと心配していてくれたハナブサは、申し訳なさそうに謝ってくる。

「いえいえ〜!ちょっとあのテンションに慣れるまでは大変ですけど、楽しく講義してくれようとしているのは凄く伝わってきます」

本心からそう思って伝えると、扇子を口元に当ててハナブサは嬉しそうに微笑んだ。

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