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ラブカルチャースクール 2
第39章 M Lesson 教養X
カチャ!
ドアが開き、セルジュがトレーに載せたココアを運んできた。
「お待たせしましたぁ〜!濃厚甘々なココアですよ〜」
「有難うセルジュ!」
手伝おうと思って立ち上がると
「ノンノ〜ン!コトミは座っててくださぁい」
セルジュは唇を尖らせて、顔を振る。
やはりレッスンは関係なく、ジェスチャーが激しい。
「ハァイ!どうぞ〜。熱いですから舌を火傷しないようにフウフウしてくださいねぇ〜」
トレーを机に置いて、私の前にカップを差し出してくれた。
「有難う〜美味しそう」
「セルジュ特製ココアは濃厚だけど、しつこくないですよ〜!まるで僕みたいでぇす!」
ニコニコ笑いながらセルジュは私の隣りの席から椅子を引いてきて座り、自分もココアを飲み始めようとしている。
『濃厚』は分かるが『しつこくない』は疑問だな…
心の中で突っ込みながら、一つ気になることがあった。
「セルジュ、私の分は?」
「アァハァ〜ン?目の前にあるじゃないですか〜さぁ召し上がれ〜」
そう…トレーにカップを載せたまま、ハナブサの分が放置されている。
「たく、いちいち嫌味な態度ですね」
ハナブサが切れ長の目を細めて呟く。
セルジュは長い脚を組んで、背凭れに寄りかかり
「オオ〜心外ですね〜。講師なんですからセルフでどうぞ〜」
そう言って青い眼光をハナブサに向けると、眼鏡の奥の黒曜石と火花が散ったように見えた。
ドアが開き、セルジュがトレーに載せたココアを運んできた。
「お待たせしましたぁ〜!濃厚甘々なココアですよ〜」
「有難うセルジュ!」
手伝おうと思って立ち上がると
「ノンノ〜ン!コトミは座っててくださぁい」
セルジュは唇を尖らせて、顔を振る。
やはりレッスンは関係なく、ジェスチャーが激しい。
「ハァイ!どうぞ〜。熱いですから舌を火傷しないようにフウフウしてくださいねぇ〜」
トレーを机に置いて、私の前にカップを差し出してくれた。
「有難う〜美味しそう」
「セルジュ特製ココアは濃厚だけど、しつこくないですよ〜!まるで僕みたいでぇす!」
ニコニコ笑いながらセルジュは私の隣りの席から椅子を引いてきて座り、自分もココアを飲み始めようとしている。
『濃厚』は分かるが『しつこくない』は疑問だな…
心の中で突っ込みながら、一つ気になることがあった。
「セルジュ、私の分は?」
「アァハァ〜ン?目の前にあるじゃないですか〜さぁ召し上がれ〜」
そう…トレーにカップを載せたまま、ハナブサの分が放置されている。
「たく、いちいち嫌味な態度ですね」
ハナブサが切れ長の目を細めて呟く。
セルジュは長い脚を組んで、背凭れに寄りかかり
「オオ〜心外ですね〜。講師なんですからセルフでどうぞ〜」
そう言って青い眼光をハナブサに向けると、眼鏡の奥の黒曜石と火花が散ったように見えた。