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ラブカルチャースクール 2
第39章 M Lesson 教養X
セルジュは頭と腰に手を当てて、身体をくねらせる。

「オオッ!その時は是非、僕を隅々まで愛でてくださぁい!」

「ははは〜!もうセルジュ〜笑わせないでよ〜!」

黙っていれば凄くイケメンなのに、セルジュのヘンテコさが可笑しくて、自然と引き込まれてしまう。

満面の笑みを湛えながら、頭にこれから待ち構えている現実が過ぎり出す。


今はまだ生徒だから笑っていられる…

今なら冗談で済まされる…

まだセイジと、どうなるか分からない漠然とした未来の中で…

レッスンと言う名の下で、大勢の講師と性交をすることだけがリアルになっていくーーーー

覚悟を決めた筈なのに、確実に近付いてきた現実に胸の奥が重くなって息苦しい…。


会ったばかりのセルジュの前で、そんな弱さを出してはいけないと、必要以上に笑ってしまうと

「コトミ…」

セルジュが急に真顔になった。

しまった!
セルジュに悟られたかも…。

笑みを作ったままの口元が引き攣りそうになる。

セルジュは青い瞳を切なげに揺らめかせ、吐息を吐くように言葉を紡ぐ。

「コトミ…実はヒザの裏も感じ易いスポットでぇす…」

「はい?膝?」

「ウィィィ…ヒ…ザ…でぇす」

セルジュは少し曲げた指先を胸の唇に当てて、異様にフェロモンを放出させてきた。

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