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ラブカルチャースクール 2
第39章 M Lesson 教養X
「セルジュ。カップは片付けておいて下さい。あと報告書を詳細に書いて今日中に上げて下さい」
ハナブサは淡々と必要事項を告げると、セルジュを残して教室をでた。
無表情だけどかなりご立腹そうなハナブサに、なんて話しかければ良いのか分からない。
思えば四天王の中で、一番考えが読めないハナブサだ。
だけど、そんなハナブサの方から話しを切り出してくれた。
「琴海さん、今日は落ち着かない講義になってしまい申し訳ありません」
扇子を持った手を足の脇に当て綺麗に頭を下げられると、キッチリ真ん中で分けられた漆黒の髪がサラッと流れる。
「いえいえ!とんでもないです!確かに脱線は多々ありましたけど、ハナブサさんが『結び付け記憶法』を説明しくれてたのでそれほど驚かなかったですし、セルジュの講義も凄く楽しかったです!」
セルジュが直ぐに自慢のP〜!を見せたがったのも本気じゃなくてギャグだったかも?
フレンドリーだったからそれ程、気兼ねもなかった。
ハーフと言うことと黙っていれば人形みたいに綺麗な顔には、気後れする人も多いと思う。
セルジュなりに親近感を持てるように、工夫してくれたのかもしれない。
「そう言って頂けると有難いです。琴海さんが講師になられた時は、巻き込まないようにしますので」
ハナブサは黒曜石の目を細め、神妙な面持ちでエレベーターのボタンを押してくれた。
「ははは〜!セルジュの暴走は巻き込まれたら大変そうですもんね!」
この時私はまだ呑気で、ハナブサの憂いた目の真意をまだ全然分かっていなかったのだった。
ハナブサは淡々と必要事項を告げると、セルジュを残して教室をでた。
無表情だけどかなりご立腹そうなハナブサに、なんて話しかければ良いのか分からない。
思えば四天王の中で、一番考えが読めないハナブサだ。
だけど、そんなハナブサの方から話しを切り出してくれた。
「琴海さん、今日は落ち着かない講義になってしまい申し訳ありません」
扇子を持った手を足の脇に当て綺麗に頭を下げられると、キッチリ真ん中で分けられた漆黒の髪がサラッと流れる。
「いえいえ!とんでもないです!確かに脱線は多々ありましたけど、ハナブサさんが『結び付け記憶法』を説明しくれてたのでそれほど驚かなかったですし、セルジュの講義も凄く楽しかったです!」
セルジュが直ぐに自慢のP〜!を見せたがったのも本気じゃなくてギャグだったかも?
フレンドリーだったからそれ程、気兼ねもなかった。
ハーフと言うことと黙っていれば人形みたいに綺麗な顔には、気後れする人も多いと思う。
セルジュなりに親近感を持てるように、工夫してくれたのかもしれない。
「そう言って頂けると有難いです。琴海さんが講師になられた時は、巻き込まないようにしますので」
ハナブサは黒曜石の目を細め、神妙な面持ちでエレベーターのボタンを押してくれた。
「ははは〜!セルジュの暴走は巻き込まれたら大変そうですもんね!」
この時私はまだ呑気で、ハナブサの憂いた目の真意をまだ全然分かっていなかったのだった。