この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第39章 M Lesson 教養X
ゴクリ…
口の中に残っている甘酸っぱいベリーの味と一緒に生唾を飲み込む。
さっきエレベーターの前でも聞かれたけど…
きっとそれとは違う、講義の内容以外に感じたことよね…。
「正直に言っていいんですよね?」
「はい…琴海様が感じたままに…」
こんな時でも色っぽいヤナセの声が、低く静かに響く。
「講義内容は難しい内容も解りやすく解説してくれましたし、妙なパフォーマンスもありましたが却って記憶に残ると思いました」
「はい…他には?」
「他…」
ヤナセが言わんとしていることはーーーー
「セルジュは…四天王に敵対心がありそうに感じました」
ヤナセは少し目を細め、黙って私の話しを聞いていた。
真っ直ぐ見詰めてくる瞳に吸い込まれそうになりながら話しを続ける。
「最初から立ち会いでいたハナブサに妙に突っかかってたし、ホズミやワタリの名前を出すだけで過剰反応していたような気がします…だから…」
『何かあったんですか?』
とまでは言えない。
私が簡単に立ち入ることではないと思ったから…。
私が言葉を切ってから、しばしの沈黙が続く。
先に沈黙を破ったのは…
「琴海様…」
「はい、ヤナセさん!」
ヤナセは一旦目を閉じてから、いつもの穏やかな表情で微笑んだ。
口の中に残っている甘酸っぱいベリーの味と一緒に生唾を飲み込む。
さっきエレベーターの前でも聞かれたけど…
きっとそれとは違う、講義の内容以外に感じたことよね…。
「正直に言っていいんですよね?」
「はい…琴海様が感じたままに…」
こんな時でも色っぽいヤナセの声が、低く静かに響く。
「講義内容は難しい内容も解りやすく解説してくれましたし、妙なパフォーマンスもありましたが却って記憶に残ると思いました」
「はい…他には?」
「他…」
ヤナセが言わんとしていることはーーーー
「セルジュは…四天王に敵対心がありそうに感じました」
ヤナセは少し目を細め、黙って私の話しを聞いていた。
真っ直ぐ見詰めてくる瞳に吸い込まれそうになりながら話しを続ける。
「最初から立ち会いでいたハナブサに妙に突っかかってたし、ホズミやワタリの名前を出すだけで過剰反応していたような気がします…だから…」
『何かあったんですか?』
とまでは言えない。
私が簡単に立ち入ることではないと思ったから…。
私が言葉を切ってから、しばしの沈黙が続く。
先に沈黙を破ったのは…
「琴海様…」
「はい、ヤナセさん!」
ヤナセは一旦目を閉じてから、いつもの穏やかな表情で微笑んだ。