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ラブカルチャースクール 2
第39章 M Lesson 教養X
「琴海様…今日は教養と言えどかなりお疲れになったと思われますので…是非タクシーを使ってお帰り下さい」
「えぇっ!タクシー?だ、大丈夫です。実技の時みたいに歩けなくなるとかまで疲れてはないので」
何を言われるかと思ったら、まさかの『ラブカルタクシー』だとは予想外だった。
いくら何でもタクシー使うほど疲れてはいない。
だけどヤナセが引く訳はなく…
「いえ…不慣れな講師とパフォーマンスに無意識にご緊張された筈…」
「ま、まぁ…」
「万が一琴海様が電車の中で寝込んでしまって…降りる駅を寝過ごされるかと思いますと…私は心配で仕事も手に付きません…」
更に憂いた顔で瞳を揺らめかして説得してくる。
ヤナセに限って仕事が滞ることなんてあり得ないだろうに、全くもって断れない雰囲気にされていた。
「わ…かりました…」
途端ヤナセはニッコリ微笑む。
「クス…実はもう手配しておりますので…お遠慮なくどうぞ」
「っ!!」
なんっ!
もうそこまで想定内だったんだ!
つくづくヤナセの手の上で、コロコロと転がされていると思った。
愕然として固まっている私の前でヤナセは、カタカタと軽快にパソコンのキーボードを叩きだす。
「琴海…次回のレッスンの予定はいかがされますか?」
最後はセルジュが霞むほどの麗しい微笑みを湛えていた。
「えぇっ!タクシー?だ、大丈夫です。実技の時みたいに歩けなくなるとかまで疲れてはないので」
何を言われるかと思ったら、まさかの『ラブカルタクシー』だとは予想外だった。
いくら何でもタクシー使うほど疲れてはいない。
だけどヤナセが引く訳はなく…
「いえ…不慣れな講師とパフォーマンスに無意識にご緊張された筈…」
「ま、まぁ…」
「万が一琴海様が電車の中で寝込んでしまって…降りる駅を寝過ごされるかと思いますと…私は心配で仕事も手に付きません…」
更に憂いた顔で瞳を揺らめかして説得してくる。
ヤナセに限って仕事が滞ることなんてあり得ないだろうに、全くもって断れない雰囲気にされていた。
「わ…かりました…」
途端ヤナセはニッコリ微笑む。
「クス…実はもう手配しておりますので…お遠慮なくどうぞ」
「っ!!」
なんっ!
もうそこまで想定内だったんだ!
つくづくヤナセの手の上で、コロコロと転がされていると思った。
愕然として固まっている私の前でヤナセは、カタカタと軽快にパソコンのキーボードを叩きだす。
「琴海…次回のレッスンの予定はいかがされますか?」
最後はセルジュが霞むほどの麗しい微笑みを湛えていた。