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ラブカルチャースクール 2
第40章 M Lesson 15回目
「はぁい!イッチニィ!イッチニィ!」

ソファーまで数歩なのに、姉さんは両手を支えて歩きだす。

う〜ん…絶対チワワをタッチさせて歩かせている気分だな、こりゃ。

大人しく引っ張られてソファーに座ると、ホズミは私の手を握ったまま片膝を床に着いて座り込んだ。

「姉さん?」

私より低くなったホズミはジッと見上げてくる。

様子が違うホズミに戸惑うが、睫毛が長い目元に惹きつけられてしまう。

「チワワちゃん…こないだ教養レッスンだったわよね…」

「あ…はい」

セルジュのこと…姉さんも気にしてるんだ。

ヤナセもハナブサもかなり警戒していた…
四天王がそこまで気にするって、やはりセルジュは要注意人物なんだろうか?

「どうだった…講義」

「どうって…」

なんて言えばいいだろう…
セルジュは姉さんの名前にもかなり反応していたから、二人は日頃から何かあるかもしれない。

そう思うと迂闊なことも言えないよね。

「ちょっとテンション高いかなぁ〜と思ったけど、講義自体は面白かったし分かり易かったと思うけど…」

別に嘘を付いている訳じゃないのに、やたらドキドキしてしまう。

変なこと言ってないよね?

ホズミがどう出るか、口を結んで構えていると――――

「他には、どうだったかしら?」

予想外に更に突っ込んできた上、笑みを浮かべる艶やかな唇に反して…

目は笑っていなかった。

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