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ラブカルチャースクール 2
第41章 M Last Lesson
チーン!

受付階に到着したエレベーターの音が、ラウンド開始のゴングに聞こえる。

そしてドアが開くと、そこには――――

「こんにちは…琴海様。今日の体調はいかがですか?」

また一段と美しいヤナセが、艶やかな笑顔で出迎えてくれる。

窓から差し込む光が反射しているのか、ヤナセが神々しく発光して見えて、自然と目を細めてしまった。

「琴海様…目が霞みますか?」

綺麗なお辞儀からそのまま顔を覗き込むように、至近距離にヘーゼルが見詰めてきた。

うっキャン!
目が潰れるぅ〜!

ぎゅぅっと目を瞑って

「今日のヤナセさんが…一段と眩しく思えたんです〜!」

焦って思ったまんまを伝えてしまうと、ヤナセは顔を近付けたまま、咲き始めの花の如く柔らかく微笑んだ。

「クスクス…眩しかったですか?今日は私にも特別な日なので…何か出てたんでしょうかね?」

「そ、そうなんですか!?」

ドキドキした…。

『私にも特別な日…』

あぁ…きっと育てた雛が、巣立つ直前の親心な気分になってくれているんだろう。

本当にヤナセは優しい…
私も心から優しくなれる人間になりたいな。

スタイルの良いヤナセの後ろ姿を眺めながら、テケテケと後を追ってラウンジに入っていった。

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