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ラブカルチャースクール 2
第41章 M Last Lesson
ラウンジのソファーで、ヤナセがお茶淹れてきてくれるのを待つ。
毎回、凄く美味しいお茶を飲ませて貰ったこともレッスンの深い思い出。
ヤナセにお茶を淹れて貰えるのも、もうなくなるんだなぁと思うと、かなり残念な気持ちが過ってしまう。
改めてラウンジを見渡してみる。
観葉植物に絵画が一枚。
ヤナセのデスクに、このソファーとテーブル。
本当にシンプルな風景だけど、凄く落ち着く空間だった。
スタンダードコースの時は全てが未知の世界に感じたのに、今では懐かしくさえ思ってくる。
「琴海様…お待たせ致しました…」
銀のトレーに白磁器のティーカップを載せて運んでくるヤナセの姿は、異国の世界に連れてってくれるみたいな雰囲気だ。
「今日は『ティープリンセス』でございます」
「『ティープリンセス』…」
また飲んだことがない珍しい紅茶を出してくれた。
「インドとスリランカ産の高級茶葉をブレンドされている紅茶です…渋みが少々ありますが…それも名前の通り上品な味わいかと…」
まるで紅茶マスターかのように、ヤナセはスラスラと説明する。
サラサラの髪を揺らし紅茶を注いでくれるヤナセは絵になり過ぎて、口を半開きにして見惚れてしまう。
カチャ…
「琴海様…どうぞ…」
指を揃えてニッコリ微笑む貴公子スマイルを向けられると、一瞬だけプリンセスになれそうな気分だった。
毎回、凄く美味しいお茶を飲ませて貰ったこともレッスンの深い思い出。
ヤナセにお茶を淹れて貰えるのも、もうなくなるんだなぁと思うと、かなり残念な気持ちが過ってしまう。
改めてラウンジを見渡してみる。
観葉植物に絵画が一枚。
ヤナセのデスクに、このソファーとテーブル。
本当にシンプルな風景だけど、凄く落ち着く空間だった。
スタンダードコースの時は全てが未知の世界に感じたのに、今では懐かしくさえ思ってくる。
「琴海様…お待たせ致しました…」
銀のトレーに白磁器のティーカップを載せて運んでくるヤナセの姿は、異国の世界に連れてってくれるみたいな雰囲気だ。
「今日は『ティープリンセス』でございます」
「『ティープリンセス』…」
また飲んだことがない珍しい紅茶を出してくれた。
「インドとスリランカ産の高級茶葉をブレンドされている紅茶です…渋みが少々ありますが…それも名前の通り上品な味わいかと…」
まるで紅茶マスターかのように、ヤナセはスラスラと説明する。
サラサラの髪を揺らし紅茶を注いでくれるヤナセは絵になり過ぎて、口を半開きにして見惚れてしまう。
カチャ…
「琴海様…どうぞ…」
指を揃えてニッコリ微笑む貴公子スマイルを向けられると、一瞬だけプリンセスになれそうな気分だった。