この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第41章 M Last Lesson
「頂きます…」
一口含んだルビー色の液体は、心地良い渋さと、それでいて舌を撫でるようなまろやかさで凄く美味しい。
「はい…とっても美味しいです」
カップを持ったままニッコリと微笑むと、ヤナセは優しく微笑み返してくれた。
やっぱりヤナセはいつ、どんな時も綺麗だな…
こんなやり取りも今日を含めてあと数回なんだと思うと、センチメンタルになってしまう。
平常心を装っていたけど、顔に滲み出てしまっていたのか――――
もとより、ヤナセに隠し事なんか出来るわけもなく
「琴海様…如何されましたか?」
心配そうに聞いてきた。
「あ…こうやって毎回ヤナセさんに美味しい紅茶を淹れて貰うのもあと僅かだなぁと思うと…ちょっと寂しく思ってしまって」
子どもっぽい我が儘みたいで申し訳なくて、少し俯くとヤナセは表情を綻ばせる。
「クスクス…そんなに私の淹れた紅茶をお気に召して頂けたなら…これからも淹れますのでご安心下さい」
ヤナセは楽しそうにサラッと言ってのけたけど
『これからも…』
ってどう言う意味でしょうか!?
驚いて顔を上げると、手元がブレて紅茶が溢れそうになった。
「クス…大丈夫ですか?」
ヤナセは意味深な笑みを浮かべ、私の手からカップを取ってテーブルのソーサーに戻す。
一口含んだルビー色の液体は、心地良い渋さと、それでいて舌を撫でるようなまろやかさで凄く美味しい。
「はい…とっても美味しいです」
カップを持ったままニッコリと微笑むと、ヤナセは優しく微笑み返してくれた。
やっぱりヤナセはいつ、どんな時も綺麗だな…
こんなやり取りも今日を含めてあと数回なんだと思うと、センチメンタルになってしまう。
平常心を装っていたけど、顔に滲み出てしまっていたのか――――
もとより、ヤナセに隠し事なんか出来るわけもなく
「琴海様…如何されましたか?」
心配そうに聞いてきた。
「あ…こうやって毎回ヤナセさんに美味しい紅茶を淹れて貰うのもあと僅かだなぁと思うと…ちょっと寂しく思ってしまって」
子どもっぽい我が儘みたいで申し訳なくて、少し俯くとヤナセは表情を綻ばせる。
「クスクス…そんなに私の淹れた紅茶をお気に召して頂けたなら…これからも淹れますのでご安心下さい」
ヤナセは楽しそうにサラッと言ってのけたけど
『これからも…』
ってどう言う意味でしょうか!?
驚いて顔を上げると、手元がブレて紅茶が溢れそうになった。
「クス…大丈夫ですか?」
ヤナセは意味深な笑みを浮かべ、私の手からカップを取ってテーブルのソーサーに戻す。