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第41章 Ｍ Last Lesson

その瞬間、雷が五体を貫いてイク。

『私が脱がします…』ですってぇぇぇっ！

まだ突っ込まれてもないのに、早くも逝かされそうだ。

「いえいえ！ヤナセさんのお手を煩わせるのもなんですので！」

無理だと分かっていながらも、咄嗟に逃げ口上をしてしまう。

「クス…そんなに焦らなくても…時間はたっぷりとございますよ…」

「は…ぁ…いぃぃ…」

時間はたっぷりって…
たっぷり何をする気なんでしょうか？

白目を剥きかけて固まっている私の後ろにヤナセは脚を開いて間に囲うように座った。

肩の丸みにヤナセの手が掛けられると、否応なしにドキドキしてくる。

ヤナセの顔が耳元に近付き、吐息が掛かり…

「琴海様…失礼致します…」

「は…ぃ…」

まだ何もされていないのに身体中に力が入って、ギュッと目を瞑ると

「クス…そんなに緊張しますか…『ラストレッスン』…」

「はぁいぃ…」

甘く囁く声と微かな熱が、鼓膜と下腹部を震わせた。

『ラストレッスン』だからというより、貴方様だからでございます〜。

心の中で半泣き状態のチワワが、キャンキャン叫ぶ。

「普段のレッスンと変わりませんから…力を抜いて下さい…」

耳の縁に唇を当てながらひそめたヤナセの声は、凄く艶めかしかった。