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ラブカルチャースクール 2
第41章 M Last Lesson
天井を仰いでぼんやりしていると、脈も落ち着いてきて火照りも引いてくる。
軽く目を瞑って何も考えないでジッとしていると
「琴海様…寝てらっしゃいますか?」
ヤナセの声が上から降ってきた。
「は、はいっ!起きてます!」
「クス…眠たかった…仮眠されますか?」
慌てて起き上がった私に、微笑みながらヤナセは水を注いだクリスタルグラスを差し出す。
「有難うございます」
注いできてくれた水を飲もうと、グラスを受け取ろうとしたが、指先が微かに震えていて重たいクリスタルグラスが持ち難い。
私の様子に気付いたヤナセはグラスに指を添えたままでいてくれて
「ストローお持ちした方が宜しいですね…」
グラスを持ち上げ、サイドボードに置こうとした。
「あっ! ヤナセさん大丈夫です! このまま飲みます!」
「ですが…お手が痺れてらっしゃるご様子ですので…」
「いえいえ! グラスくらい持てますよ〜!」
確かに少し震えていたけど、コップだってそんなデカイ訳じゃないんだし、力を入れれば大丈夫だと思った。
それよりこれくらいのことでヤナセに手間を掛けさせる方が、心苦しい。
心配そうに見詰めるヤナセから、今一度グラスを受け取ろうと手を伸ばすと――――
「やはり心配ですので…私が持ちます…」
手元まできたグラスをヒョイっと持ち上げられてしまい、手が空を掠めた。
軽く目を瞑って何も考えないでジッとしていると
「琴海様…寝てらっしゃいますか?」
ヤナセの声が上から降ってきた。
「は、はいっ!起きてます!」
「クス…眠たかった…仮眠されますか?」
慌てて起き上がった私に、微笑みながらヤナセは水を注いだクリスタルグラスを差し出す。
「有難うございます」
注いできてくれた水を飲もうと、グラスを受け取ろうとしたが、指先が微かに震えていて重たいクリスタルグラスが持ち難い。
私の様子に気付いたヤナセはグラスに指を添えたままでいてくれて
「ストローお持ちした方が宜しいですね…」
グラスを持ち上げ、サイドボードに置こうとした。
「あっ! ヤナセさん大丈夫です! このまま飲みます!」
「ですが…お手が痺れてらっしゃるご様子ですので…」
「いえいえ! グラスくらい持てますよ〜!」
確かに少し震えていたけど、コップだってそんなデカイ訳じゃないんだし、力を入れれば大丈夫だと思った。
それよりこれくらいのことでヤナセに手間を掛けさせる方が、心苦しい。
心配そうに見詰めるヤナセから、今一度グラスを受け取ろうと手を伸ばすと――――
「やはり心配ですので…私が持ちます…」
手元まできたグラスをヒョイっと持ち上げられてしまい、手が空を掠めた。