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ラブカルチャースクール 2
第41章 M Last Lesson
カタカタカタカタ――――

お風呂から上がってリビングに戻ると、ヤナセが車から持ってきたノートパソコンで仕事をしていた。

邪魔にならないように声を掛けずに、お茶を淹れようかと思ったら、物音で早々に気付かれてしまう。

「琴海様…上がられましたか…」

「あっ…はい。ヤナセさんお皿まで洗って頂いて本当に有難うございます」

ヤナセは私が寝ちゃわない内にお風呂に入るように言って、その間に食事に使った食器を洗ってくれていた。

「いえ…お疲れのご様子なので…洗剤で手元が滑ると危ないかと」

「はい…そうかもです」

さっきのグラスの後だから、大いにあり得る。

実際使った食器は、自分の人生じゃ絶対買えなかろう高級品だった。

「ヤナセさん、もしお時間あるんでしたらお茶飲まれますか?」

今日1日、ヤナセに至れり尽くせりして貰ってしまい、せめてお茶くらいと思ったら

「琴海様…その前にこちらにいらして頂けますか…」

ヤナセはブルーライト用の眼鏡を外しながら、私を呼び寄せる。

「は…い…」

また何かと思いながらヤナセに近付くと、腕捲りしたままの袖と少し緩めたネクタイが妙に色っぽく見えた。

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