この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第41章 M Last Lesson

「琴海様…こちらにお座り下さい…」
「はい…」
隣の椅子に促されるまま座ると、ヤナセはおもむろに立ち上がり私の背中に回った。
カチカチと小さな音が聞こえてくると、温かい風が吹き出して髪の毛が宙に舞い上がる。
「ヤナセさん!?もしかして!」
「髪の毛乾かしますので…しばらくこのままでいて下さいね…」
「っ!?」
いつも置いてある場所にドライヤーがないと思ったら、いつの間にヤナセが持ち出していたらしい。
どこまで徹底しているんだろうか!?
突然のことに驚愕してしまったが、やはり抵抗は不可能だと思い素直にお任せする。
「お願い…しまぁす…」
「クス…直ぐに終わりますので…」
ヤナセは優しく髪を梳きながら、丁寧に髪を乾かし始めた。
自分だったら熱風で一気に乾かしてからブラッシングしてしまうけど、ヤナセはドライヤーを離して低温で根元からしっかり乾かしていく。
まるで美容室でブロウして貰っているみたいで、頭を撫でる指が凄く気持ちが良い。
後ろにいてヤナセの姿は見えないけど、ドライヤーを捌く姿も様になっているんだろうなと想像が働く。
本当にこの人は、何をしても完璧だな…。
ここまでくると畏敬の念しか浮かばない。
フワフワと軽くなる頭が自分のじゃないみたいで感嘆する。
「ヤナセさんて、何でも出来ちゃうんですね〜!」
「いえ…単なる器用貧乏ですよ…」
後頭部に響いたヤナセの声は、心なしか自嘲的に聞こえた。
「はい…」
隣の椅子に促されるまま座ると、ヤナセはおもむろに立ち上がり私の背中に回った。
カチカチと小さな音が聞こえてくると、温かい風が吹き出して髪の毛が宙に舞い上がる。
「ヤナセさん!?もしかして!」
「髪の毛乾かしますので…しばらくこのままでいて下さいね…」
「っ!?」
いつも置いてある場所にドライヤーがないと思ったら、いつの間にヤナセが持ち出していたらしい。
どこまで徹底しているんだろうか!?
突然のことに驚愕してしまったが、やはり抵抗は不可能だと思い素直にお任せする。
「お願い…しまぁす…」
「クス…直ぐに終わりますので…」
ヤナセは優しく髪を梳きながら、丁寧に髪を乾かし始めた。
自分だったら熱風で一気に乾かしてからブラッシングしてしまうけど、ヤナセはドライヤーを離して低温で根元からしっかり乾かしていく。
まるで美容室でブロウして貰っているみたいで、頭を撫でる指が凄く気持ちが良い。
後ろにいてヤナセの姿は見えないけど、ドライヤーを捌く姿も様になっているんだろうなと想像が働く。
本当にこの人は、何をしても完璧だな…。
ここまでくると畏敬の念しか浮かばない。
フワフワと軽くなる頭が自分のじゃないみたいで感嘆する。
「ヤナセさんて、何でも出来ちゃうんですね〜!」
「いえ…単なる器用貧乏ですよ…」
後頭部に響いたヤナセの声は、心なしか自嘲的に聞こえた。

