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ラブカルチャースクール 2
第41章 M Last Lesson
ドキン…

胸の奥が小さく疼く。

時たま…
ヤナセは、寂しそうな顔を見せる時がある。

これだけ整った美貌と才能があるのに、決して増長しない。

元々謎だらけだけど、一体どんな風に生きてきたんだろう?

『学生時代…あんな笑う子じゃなかったからね〜』

店長さんならきっと、何か知っているのかもしれない…

聞けないけど――――。

カチ…

ドライヤーのスイッチが切られ、風が止まる。

「琴海様…しっかりと乾かしましたので…ご安心下さい」

ヤナセは最後の仕上げのブラッシングまでしてくれた。

「ヤナセさんお疲れのところ、色々有難うございました!今、お茶を淹れますね!」

椅子から跳ねるように降りて、張り切って今度こそお茶の準備をしようとしたら――――

ガシッ!

後ろからヤナセに両肩を掴まれた。

「あひゃっ!」

驚いて叫んでしまうとヤナセは耳元に顔を寄せてきて

「琴海様…今日はもうお休みになられた方が宜しいかと…」

内容に合わない艶っぽい声で囁いてくる。

「え…もうですか?これから48手を復習しようと思っていたんですけど〜」

卒業レッスンまで時間を無駄に出来ない。

講師を『射精』させるためにも、膣トレ強化やセルジュの講義のおさらいなど、やることがてんこ盛りだと思っていたのに――――

「それは明日で良いかと…今日は一先ず寝て下さい…」

「でも、ヤナセさん。私…」

「琴海様…寝ないのでしたら…私が添い寝しますよ」

「……寝ます…」

「はい…畏まりました」

ヤナセはニッコリと微笑んで、ベッドに私を強制送還した。

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