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ラブカルチャースクール 2
第42章 Lesson 特殊課題
「いらっしゃいませ〜!奥へどうぞ〜!」

他のお客さんと同様、満面の笑みで案内すると

「あっら〜ヤダ!チワワちゃん。なにその他人行儀なおもてなし〜!」

一人のスレンダーイケメン、ホズミ姉さんはプゥ〜と頬を膨らませた。

相変わらずツヤツヤの肌と唇か光っている。

「プッ!他人行儀って、お二人ともお客様ですから〜」

「モウモウ〜!それが他人行儀なのよ〜!ホズミ泣いちゃうわよ〜」

カウンターで水を用意する私に、手を顔に当てて細かい芸をしているホズミをスルーして

「アールグレイ!」

ガッチリ体育会系イケメンのワタリは、イーグルアイを鋭く光らせながら、一言オーダーして指定席に腰を下ろした。

「はい!アールグレイホットで宜しいですか?」

「あぁ…」

「ちょっとワタリ〜!私はまだ選んでないのに一人で頼まないでよ〜!」

水とお絞りを運ぶ私と一緒に席に向かった姉さんが、ワタリにブーイングを起こす。

二人だけのお客なのに、一気にお店の中が華やぐ。

やはりラブカル講師の中でも特別な四天王オーラは一味違う。

椅子に座った姉さんは、長い脚を持て余すように組んでメニューを真剣に見て

「う〜ん…甘い物が食べたい気分なのよね〜」

綺麗に手入れした爪先を唇に当てて悩み出す。

「甘いものばかり食べると肌に悪いぞ」

ワタリは無関心そうに言いながらも、ホズミの肌を気にしているのが意外だった。

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