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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson

ドックンッ!
一瞬走る緊張と共に、内線に視線を移してジッと見詰める。
「琴海様…レッスンの準備が整いました…」
固まっている私にヤナセは、レッスン開始を静かに告げてきた。
とうとう始まる――――
『卒業レッスン』。
「はい…行ってきます…」
バッグを握り締め、ソファーから立ち上がる私にヤナセは朗らかに微笑む。
「琴海様…お側には居れませんが…見守っておりますので…」
そうだ、ヤナセはどんな時でもまるでレッスンを覗いているみたいに見守ってくれてた。
だから今日はヤナセに見届けてもらうんだ。
「ヤナセさん…はい!頑張ります!」
満面の笑顔をヤナセに見せ、背中を押されるように見送られながらレッスン室に向かっていった。
ドッキン!ドッキン!ドッキン!
とは思ったものの――――
ヤナセの前では気丈に振る舞っていたつもりでも控え室に入った途端、脚が震えだす。
「や、やだ…どうしたんだろう…」
せめてソファーまで辿り着きたいけど、一歩踏み出すのも覚束ない。
これから最終決戦なのに…
落ち着かないと…。
ドアに寄りかかって、震える両手を握り締め祈るように口に胸元のチャームに当てる。
「助けて…セイジ…」
グッと息を飲んで、唇を噛むと――――
コンコン!
ドアがノックされた。
キタァァァァ――――!!
ど、どうしよう〜!
ドアから退かないと!!
慌ててドアノブを握った瞬間…
「琴海さん…そこに居るの?」
優しくて甘い声がドア越しに聞こえてきた。
一瞬走る緊張と共に、内線に視線を移してジッと見詰める。
「琴海様…レッスンの準備が整いました…」
固まっている私にヤナセは、レッスン開始を静かに告げてきた。
とうとう始まる――――
『卒業レッスン』。
「はい…行ってきます…」
バッグを握り締め、ソファーから立ち上がる私にヤナセは朗らかに微笑む。
「琴海様…お側には居れませんが…見守っておりますので…」
そうだ、ヤナセはどんな時でもまるでレッスンを覗いているみたいに見守ってくれてた。
だから今日はヤナセに見届けてもらうんだ。
「ヤナセさん…はい!頑張ります!」
満面の笑顔をヤナセに見せ、背中を押されるように見送られながらレッスン室に向かっていった。
ドッキン!ドッキン!ドッキン!
とは思ったものの――――
ヤナセの前では気丈に振る舞っていたつもりでも控え室に入った途端、脚が震えだす。
「や、やだ…どうしたんだろう…」
せめてソファーまで辿り着きたいけど、一歩踏み出すのも覚束ない。
これから最終決戦なのに…
落ち着かないと…。
ドアに寄りかかって、震える両手を握り締め祈るように口に胸元のチャームに当てる。
「助けて…セイジ…」
グッと息を飲んで、唇を噛むと――――
コンコン!
ドアがノックされた。
キタァァァァ――――!!
ど、どうしよう〜!
ドアから退かないと!!
慌ててドアノブを握った瞬間…
「琴海さん…そこに居るの?」
優しくて甘い声がドア越しに聞こえてきた。

