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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson

慈しむように見詰めてきて労ってくれるセイジの優しさに、喉の奥が詰まってツンとした痛みが走る。
「セイジ…セイジにどうしても追いつきたかったの…」
「琴海…」
声を震わせながら小さく笑うとセイジの腕が背中に回り、長身の身体が覆い被さってきた。
広い胸の中にすっぽり収まった私は、背中を弓形に反らしてセイジの背中にしがみ付く。
セイジの熱…
セイジの匂い…
セイジの声…
ずっと焦がれていた愛おしい全てが、今自分を包み込んでくれていると思うだけで、これ以上の幸せはなかった。
セイジ…セイジ…セイジ――――
頭の中はセイジでいっぱいで、温かい胸に顔を埋めながら、声に出さずに何度も繰り返し名前を読んだ。
心の声がまるでセイジに聞こえているか、巻き付く腕には更に力が込められる。
お互い無言でただひたすら抱き締め合う。
これから『卒業レッスン』で、無事に合格できたらスクールの『掟』も改正されるのに…
このまま時が止まって欲しい――――
そう願ってしまいそうになる。
いい加減離れた方がいいのに自分から腕を緩めることが出来ないでいると、セイジが耳元に顔を埋め、耳たぶに吐息を掛けて
「会いたかった……」
低く吐き出す声で、鼓膜を甘く痺れさせた。
「セイジ…セイジにどうしても追いつきたかったの…」
「琴海…」
声を震わせながら小さく笑うとセイジの腕が背中に回り、長身の身体が覆い被さってきた。
広い胸の中にすっぽり収まった私は、背中を弓形に反らしてセイジの背中にしがみ付く。
セイジの熱…
セイジの匂い…
セイジの声…
ずっと焦がれていた愛おしい全てが、今自分を包み込んでくれていると思うだけで、これ以上の幸せはなかった。
セイジ…セイジ…セイジ――――
頭の中はセイジでいっぱいで、温かい胸に顔を埋めながら、声に出さずに何度も繰り返し名前を読んだ。
心の声がまるでセイジに聞こえているか、巻き付く腕には更に力が込められる。
お互い無言でただひたすら抱き締め合う。
これから『卒業レッスン』で、無事に合格できたらスクールの『掟』も改正されるのに…
このまま時が止まって欲しい――――
そう願ってしまいそうになる。
いい加減離れた方がいいのに自分から腕を緩めることが出来ないでいると、セイジが耳元に顔を埋め、耳たぶに吐息を掛けて
「会いたかった……」
低く吐き出す声で、鼓膜を甘く痺れさせた。

