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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
指だけでもいざ自分の中からセイジの存在がいなくなると、少し寂しくなってくる。
乱れた息を整えながらセイジを見ると、さっきまで見せていた素の顔は、すっかりラブカル講師の顔に戻っているように思えた。
もしかしたら全てがここまでの前振りだったのだろうか?
そんな切ないことまで浮かんでしまう。
『卒業レッスン』だと割り切ろうと何度も思っても、時たま見せるセイジの甘い優しさに女の本能が揺すぶらせる。
こんなことなら、ワタリの方がまだマシだったんじゃなかろうかとすら思えてきた。
やり場のない気持ちが色んな感情を生み出して、どうにも気持ちが不安定になる。
ある意味過酷なレッスンだと痛感した。
唇を結んで押し黙っていると、セイジが向き合うように添い寝してきた。
「琴海、疲れちゃった?」
頬に掛かる髪を指先で拭いながら優しく見詰めてくるセイジは、いつもの大好きなセイジだ。
さっきのちょっと拗ねたような顔も…
講師としての凛々しい顔も…
同一人物なのに、なんでか一瞬遠く感じてしまうのはいつにない緊張感のせいだろうか?
「ねぇ…セイジ…」
「ん〜?どうしたの」
試験官に音声が聞こえないなら…
一言でいいから…。
未来に約束がない不安に駆られた私は、セイジの心を探し始めようとした。
乱れた息を整えながらセイジを見ると、さっきまで見せていた素の顔は、すっかりラブカル講師の顔に戻っているように思えた。
もしかしたら全てがここまでの前振りだったのだろうか?
そんな切ないことまで浮かんでしまう。
『卒業レッスン』だと割り切ろうと何度も思っても、時たま見せるセイジの甘い優しさに女の本能が揺すぶらせる。
こんなことなら、ワタリの方がまだマシだったんじゃなかろうかとすら思えてきた。
やり場のない気持ちが色んな感情を生み出して、どうにも気持ちが不安定になる。
ある意味過酷なレッスンだと痛感した。
唇を結んで押し黙っていると、セイジが向き合うように添い寝してきた。
「琴海、疲れちゃった?」
頬に掛かる髪を指先で拭いながら優しく見詰めてくるセイジは、いつもの大好きなセイジだ。
さっきのちょっと拗ねたような顔も…
講師としての凛々しい顔も…
同一人物なのに、なんでか一瞬遠く感じてしまうのはいつにない緊張感のせいだろうか?
「ねぇ…セイジ…」
「ん〜?どうしたの」
試験官に音声が聞こえないなら…
一言でいいから…。
未来に約束がない不安に駆られた私は、セイジの心を探し始めようとした。