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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
「セイジィィィ!!」
大きな声でセイジの名前を叫びながら、バネのように勢い良く身体を起こす。
視界には一面咲いていた花々はなく、いつものレッスンルームの光景が飛び込んできた。
「はぁ…はぁぁ…ゆ、夢か」
夢だと分かってホッと安堵したものの全身に冷や汗が吹き出し、額から流れる雫に寒気が背中に走った。
どれくらい寝ていたのだろう…?
時間感覚がいまいち分からぬまま、モソモソと起き上がる。
「支度しないと…セイジ待たせてるよね」
自分で口にした言葉に、妙な不安を覚えて急いで着替えをしに小部屋に向かう。
化粧直しもしたいけどもう帰るだけだから、手櫛で髪を簡単に整えた。
「あ…ネックレス…」
今日はセイジが外してくれたことを思い出して、小物入れに伸ばした手を空中で握る。
等身大ミラーに映る自分に、思いっきり笑顔を作ってみせた。
「一発合格!!」
独り言でモチベーションを上げて、セイジが待つ控え室へと向かう。
もう少しだけ…
セイジと居られるんだよね。
講師になってから『掟改正』がいつされるかも、改定して直ぐにセイジとの関係が公に出来るのかも今はまだ分からない。
だからあと少しだけ…
一緒に居られる時間を大事にしよう。
ドアノブに手を掛けて深呼吸をする。
ガチャ…
静かにドアを開けると、優しく微笑むセイジは――――
「セイジ…お待たせ……え?」
――――居なかった。
大きな声でセイジの名前を叫びながら、バネのように勢い良く身体を起こす。
視界には一面咲いていた花々はなく、いつものレッスンルームの光景が飛び込んできた。
「はぁ…はぁぁ…ゆ、夢か」
夢だと分かってホッと安堵したものの全身に冷や汗が吹き出し、額から流れる雫に寒気が背中に走った。
どれくらい寝ていたのだろう…?
時間感覚がいまいち分からぬまま、モソモソと起き上がる。
「支度しないと…セイジ待たせてるよね」
自分で口にした言葉に、妙な不安を覚えて急いで着替えをしに小部屋に向かう。
化粧直しもしたいけどもう帰るだけだから、手櫛で髪を簡単に整えた。
「あ…ネックレス…」
今日はセイジが外してくれたことを思い出して、小物入れに伸ばした手を空中で握る。
等身大ミラーに映る自分に、思いっきり笑顔を作ってみせた。
「一発合格!!」
独り言でモチベーションを上げて、セイジが待つ控え室へと向かう。
もう少しだけ…
セイジと居られるんだよね。
講師になってから『掟改正』がいつされるかも、改定して直ぐにセイジとの関係が公に出来るのかも今はまだ分からない。
だからあと少しだけ…
一緒に居られる時間を大事にしよう。
ドアノブに手を掛けて深呼吸をする。
ガチャ…
静かにドアを開けると、優しく微笑むセイジは――――
「セイジ…お待たせ……え?」
――――居なかった。