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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
『世界で――――』
ペンダントから目が離せなかった。
「セイジ……」
『一番――』
手のひらの中にギュッと握って、胸に押し当てる。
「セイジ…どうして…」
『――――君へ』
自分の奥底から狂おしいほどの衝動が込み上げてきて、弾けるように部屋のドアを飛び出した。
「セイジッ!!」
通路を抜けてラウンジに着くと、走ってきた私にヤナセが目を見開く。
腕を伸ばして咄嗟に進路を塞ぎ、動揺している私の肩を掴んできた。
「琴海様!どうされましたか!?」
「ヤナセさん!セイジが…セイジが居ないんです!」
半泣き状態でヤナセを見上げて訴えると
「琴海様…申し訳ありません。セイジは姉妹校のスケジュールが立て込んでいるため…先ほど帰っていきました…」
「帰った…姉妹校に?」
「はい…」
そんな…
だったら一言そう言ってくれれば…
どうして黙って行っちゃうの?
頭が混乱して感情ばかりが先走り、ただセイジの顔が見たくてどうしようもない。
「ヤナセさん…先ほどって…どれくらい前ですか?」
「今し方です…」
たった今――――!?
「ヤナセさん!直ぐに戻ります!」
「琴海様!!」
ヤナセの腕を振り切って、セイジを追いかけに走り出した。
ペンダントから目が離せなかった。
「セイジ……」
『一番――』
手のひらの中にギュッと握って、胸に押し当てる。
「セイジ…どうして…」
『――――君へ』
自分の奥底から狂おしいほどの衝動が込み上げてきて、弾けるように部屋のドアを飛び出した。
「セイジッ!!」
通路を抜けてラウンジに着くと、走ってきた私にヤナセが目を見開く。
腕を伸ばして咄嗟に進路を塞ぎ、動揺している私の肩を掴んできた。
「琴海様!どうされましたか!?」
「ヤナセさん!セイジが…セイジが居ないんです!」
半泣き状態でヤナセを見上げて訴えると
「琴海様…申し訳ありません。セイジは姉妹校のスケジュールが立て込んでいるため…先ほど帰っていきました…」
「帰った…姉妹校に?」
「はい…」
そんな…
だったら一言そう言ってくれれば…
どうして黙って行っちゃうの?
頭が混乱して感情ばかりが先走り、ただセイジの顔が見たくてどうしようもない。
「ヤナセさん…先ほどって…どれくらい前ですか?」
「今し方です…」
たった今――――!?
「ヤナセさん!直ぐに戻ります!」
「琴海様!!」
ヤナセの腕を振り切って、セイジを追いかけに走り出した。