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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
バッタン!
タクシーのドアが閉まり、静かに車体が動き出す。
「セイジッ!!」
入り口から飛び出して人も目もはばからず大きな声で叫ぶと、少しだけセイジが反応したように見えたが振り向いてはくれない。
いやだよ…
待ってセイジ!!
無理なことなのに、走っていくタクシーを全速力で追いかけ始めた。
「セイジ…セイジッ!」
時間帯的に人手の少ないオフィス街だけど、それなりに人は歩いている中を泣きながら走っている私に、通りすがる人たちが驚いている。
「はぁ…はぁ…セイジ…あっ!」
つま先が歩道のタイルに引っかかり、靴が片方脱げ落ちた。
履き直そうとする間にもタクシーは、どんどん遠くなっていく。
「待ってぇ!」
靴をその場所に置いたまま、また走り出す。
セイジ!セイジ!!
セイジィィィ――――!!
心の中で絶叫した瞬間、身体が宙に浮いた感覚がしたと思ったら、身体に激痛が走る。
「痛っ!!」
地面に叩きつけられるように、勢い良く転んでいた。
「あ…な、何?」
反射的に庇った両手と、地面にぶつけた膝がズキズキと悲鳴をあげてくる。
痛みと起きた現象に呆然としている視界の先には、タクシーの姿はもう見えなくなっていた。
タクシーのドアが閉まり、静かに車体が動き出す。
「セイジッ!!」
入り口から飛び出して人も目もはばからず大きな声で叫ぶと、少しだけセイジが反応したように見えたが振り向いてはくれない。
いやだよ…
待ってセイジ!!
無理なことなのに、走っていくタクシーを全速力で追いかけ始めた。
「セイジ…セイジッ!」
時間帯的に人手の少ないオフィス街だけど、それなりに人は歩いている中を泣きながら走っている私に、通りすがる人たちが驚いている。
「はぁ…はぁ…セイジ…あっ!」
つま先が歩道のタイルに引っかかり、靴が片方脱げ落ちた。
履き直そうとする間にもタクシーは、どんどん遠くなっていく。
「待ってぇ!」
靴をその場所に置いたまま、また走り出す。
セイジ!セイジ!!
セイジィィィ――――!!
心の中で絶叫した瞬間、身体が宙に浮いた感覚がしたと思ったら、身体に激痛が走る。
「痛っ!!」
地面に叩きつけられるように、勢い良く転んでいた。
「あ…な、何?」
反射的に庇った両手と、地面にぶつけた膝がズキズキと悲鳴をあげてくる。
痛みと起きた現象に呆然としている視界の先には、タクシーの姿はもう見えなくなっていた。