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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
靴を履くと足の裏が少しヒリヒリする。
まるで今の心の中みたい――――。
「あっ…」
よろけそうになった私の肩をヤナセは咄嗟に支えてくれた。
「琴海様…スクールに着くまでで良いですので…腕に掴まって頂けますか?」
ヤナセはサラッとそう言って穏やかに微笑み、くの字に曲げた腕を差し出してくる。
「でも…誰かに見られたら…」
スクールも近いのに、表で堂々と腕を組むのは流石に不味いと思ったが
「大丈夫です…」
ゾクッとするほど妖艶な笑みで断言さえた。
あぁ…
ヤナセがそう言うんだから、大丈夫なんだ…。
「はい…お願いします…」
私もヤナセをなるべく心配させない術を身につけなくてはと思いながら、指先だけチョコンと腕に掛けた。
俯き加減の私にヤナセは優しく微笑んで、ゆっくりと歩きだす。
スクールまでの道のりをヤナセは何も聞かずに、黙って同じ歩幅で歩いてくれた。
その優しさに目頭が熱くなった。
ヤナセの行動はいつも安心出来る。
私とセイジの間にも、いつか『安心感』が築けるだろうか――――
今の私には『卒業レッスン』よりも難しいと思えた。
まるで今の心の中みたい――――。
「あっ…」
よろけそうになった私の肩をヤナセは咄嗟に支えてくれた。
「琴海様…スクールに着くまでで良いですので…腕に掴まって頂けますか?」
ヤナセはサラッとそう言って穏やかに微笑み、くの字に曲げた腕を差し出してくる。
「でも…誰かに見られたら…」
スクールも近いのに、表で堂々と腕を組むのは流石に不味いと思ったが
「大丈夫です…」
ゾクッとするほど妖艶な笑みで断言さえた。
あぁ…
ヤナセがそう言うんだから、大丈夫なんだ…。
「はい…お願いします…」
私もヤナセをなるべく心配させない術を身につけなくてはと思いながら、指先だけチョコンと腕に掛けた。
俯き加減の私にヤナセは優しく微笑んで、ゆっくりと歩きだす。
スクールまでの道のりをヤナセは何も聞かずに、黙って同じ歩幅で歩いてくれた。
その優しさに目頭が熱くなった。
ヤナセの行動はいつも安心出来る。
私とセイジの間にも、いつか『安心感』が築けるだろうか――――
今の私には『卒業レッスン』よりも難しいと思えた。