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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
高評価にも関わらず浮かない顔をしていると
「琴海様…お疲れ様でしょう。今お茶を淹れてきますので…少々お待ちくださいね」
ヤナセは医療鞄を素早く片付けて給湯室に向かっていった。
いきなり飛び出していった挙句、転んで泣いていたことに、ヤナセは何も触れないでいてくれている。
ヤナセのことだから、何か察しているだろうに…
私のセイジへの気持ちも、きっととっくにバレているんだろうな。
だけど今まで追求もしないで、更に責任を負ってまで『掟改正』をしようとしている。
ヤナセの優しさに心から感謝しながらも、ヤナセの意図がどこにあるのかも気になってしまう。
そしてセイジの気持ちも
『世界で一番可愛い君へ』――――
ねぇ…セイジ…。
どうしてこの言葉を残して、何も言わずに去っていってしまったの?
「会いたい…よ…」
さっきまで気持ちが通じていると思っていたのに…
寂しいよ…セイジ――――。
涙が浮かんで視界がボヤけてくる。
何とか泣かないように噛み締めた唇が痛かったけど、胸の痛みの方が何倍も辛かった。
目を瞑って、涙を堪えていると
「琴海様…今日のセイジの予定をお伝えしておかなくて申し訳ありませでした…」
優しく宥めるように謝るヤナセの声が、静かに響いてきた。
「琴海様…お疲れ様でしょう。今お茶を淹れてきますので…少々お待ちくださいね」
ヤナセは医療鞄を素早く片付けて給湯室に向かっていった。
いきなり飛び出していった挙句、転んで泣いていたことに、ヤナセは何も触れないでいてくれている。
ヤナセのことだから、何か察しているだろうに…
私のセイジへの気持ちも、きっととっくにバレているんだろうな。
だけど今まで追求もしないで、更に責任を負ってまで『掟改正』をしようとしている。
ヤナセの優しさに心から感謝しながらも、ヤナセの意図がどこにあるのかも気になってしまう。
そしてセイジの気持ちも
『世界で一番可愛い君へ』――――
ねぇ…セイジ…。
どうしてこの言葉を残して、何も言わずに去っていってしまったの?
「会いたい…よ…」
さっきまで気持ちが通じていると思っていたのに…
寂しいよ…セイジ――――。
涙が浮かんで視界がボヤけてくる。
何とか泣かないように噛み締めた唇が痛かったけど、胸の痛みの方が何倍も辛かった。
目を瞑って、涙を堪えていると
「琴海様…今日のセイジの予定をお伝えしておかなくて申し訳ありませでした…」
優しく宥めるように謝るヤナセの声が、静かに響いてきた。