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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
ドックン!
セイジのことを考えていたのが見透かされて、焦りから心臓が萎縮する。
「ヤナセ…さん」
「アイスココアです…お疲れなら少し甘い方が宜しいかと…」
ヤナセは穏やかな微笑みで頭を傾けると、微風のように流れる髪から爽やかな香りが漂よう。
指を綺麗に揃えて差し出してくれたグラスには、チョコレートブラウンの液体の上に二色のマシュマロとミントの葉が載っていた。
可愛いトッピングを眺めているだで、気持ちが落ち着いてくる。
カラン…
グラスに当たった氷の硬質な音が、鼓膜を優しく震わせた。
「可愛い…」
「どうぞ…お召し上がり下さい…」
「頂きます…」
ヤナセは笑みを湛えて小さく頷くと、いつも通りに向かい側に腰を下ろし、セイジの話を続けてきた。
「今回の担当も勿論スクールのコンピューターが選んでおりますが…姉妹校に研修中のセイジが急遽選ばれたことには…私も予想外ではありました…」
「ヤナセさんでも?」
「はい…過密スケジュールの講師…それも姉妹校に研修中の者が選ばれることは…管理上イレギュラー中のイレギュラーです…。それでもコンピューターに従わなければならないので…セイジにトンボ帰り状態は覚悟の上で…本日担当を受け持たせました…」
「そうでしたか…でも…」
「何でなにも言わずにいたのか…ですよね。その方が琴海様が試験に集中出来るかと判断しましたが…」
言葉を一旦切ってヤナセは曲げた指を顎に当て
「クス…琴海様がそれほど驚かれるとは…走って行かれたのも私には想定外でしたが…」
最後は少し冗談ぽく言って、艶やかに微笑んだ。
セイジのことを考えていたのが見透かされて、焦りから心臓が萎縮する。
「ヤナセ…さん」
「アイスココアです…お疲れなら少し甘い方が宜しいかと…」
ヤナセは穏やかな微笑みで頭を傾けると、微風のように流れる髪から爽やかな香りが漂よう。
指を綺麗に揃えて差し出してくれたグラスには、チョコレートブラウンの液体の上に二色のマシュマロとミントの葉が載っていた。
可愛いトッピングを眺めているだで、気持ちが落ち着いてくる。
カラン…
グラスに当たった氷の硬質な音が、鼓膜を優しく震わせた。
「可愛い…」
「どうぞ…お召し上がり下さい…」
「頂きます…」
ヤナセは笑みを湛えて小さく頷くと、いつも通りに向かい側に腰を下ろし、セイジの話を続けてきた。
「今回の担当も勿論スクールのコンピューターが選んでおりますが…姉妹校に研修中のセイジが急遽選ばれたことには…私も予想外ではありました…」
「ヤナセさんでも?」
「はい…過密スケジュールの講師…それも姉妹校に研修中の者が選ばれることは…管理上イレギュラー中のイレギュラーです…。それでもコンピューターに従わなければならないので…セイジにトンボ帰り状態は覚悟の上で…本日担当を受け持たせました…」
「そうでしたか…でも…」
「何でなにも言わずにいたのか…ですよね。その方が琴海様が試験に集中出来るかと判断しましたが…」
言葉を一旦切ってヤナセは曲げた指を顎に当て
「クス…琴海様がそれほど驚かれるとは…走って行かれたのも私には想定外でしたが…」
最後は少し冗談ぽく言って、艶やかに微笑んだ。