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ラブカルチャースクール 2
第44章 Lesson 仲間
紅茶を一口ひと口味わうよう飲みだすと、騒がしかった三人も急に黙ってお茶を飲みだした。
ヤナセは自分の分のブルーマウンテンをテーブルに置くと、静かに椅子を引いて指定の位置に座る。
普段珈琲を飲まない私でも、ヤナセのカップから漂う上品で芳ばしい香りに浸ってしまう。
誰一人喋ることなく、しばしの沈黙が続いたけど妙に落ち着いて窮屈じゃない空気感は居心地が良い。
こういう雰囲気を作り出せるのも四天王の信頼から成り立つんだと思うと、この関係が凄く素敵に感じた。
他の三人の女性講師候補も、合格したのかな…。
無事に合格してて欲しいな。
四天王たちみたいになれるかわからないけど、私にはこれから一緒に頑張る『仲間』だと思えた。
私の試験結果をヤナセ以外の三人は知っていたけど…
他の女性講師候補のことも知っているのだろうか?
聞いちゃ…不味いよね?
カップを口に付けたまま考え込んでいると
「琴海ちゃんお待たせ〜!しばらくお客さんも来ないと思うから今なら話きけるよ〜」
「は、はい…」
店長と奥さんがニコニコの笑顔で、テーブルまで来てくれた。
ドックン…
最初から決めていたことなのに改まって辞めることを伝えることに、緊張感と罪悪感が胸の中で渦が巻く。
「あ…あのですね…」
いざとなると言い出し難くて口が渇き声が詰まってくる。
スカートの裾をシワができるのでくらい握りしめ、何とか声を振り絞ろうとした時――――
「琴海様…大丈夫です…」
ヤナセは自分の分のブルーマウンテンをテーブルに置くと、静かに椅子を引いて指定の位置に座る。
普段珈琲を飲まない私でも、ヤナセのカップから漂う上品で芳ばしい香りに浸ってしまう。
誰一人喋ることなく、しばしの沈黙が続いたけど妙に落ち着いて窮屈じゃない空気感は居心地が良い。
こういう雰囲気を作り出せるのも四天王の信頼から成り立つんだと思うと、この関係が凄く素敵に感じた。
他の三人の女性講師候補も、合格したのかな…。
無事に合格してて欲しいな。
四天王たちみたいになれるかわからないけど、私にはこれから一緒に頑張る『仲間』だと思えた。
私の試験結果をヤナセ以外の三人は知っていたけど…
他の女性講師候補のことも知っているのだろうか?
聞いちゃ…不味いよね?
カップを口に付けたまま考え込んでいると
「琴海ちゃんお待たせ〜!しばらくお客さんも来ないと思うから今なら話きけるよ〜」
「は、はい…」
店長と奥さんがニコニコの笑顔で、テーブルまで来てくれた。
ドックン…
最初から決めていたことなのに改まって辞めることを伝えることに、緊張感と罪悪感が胸の中で渦が巻く。
「あ…あのですね…」
いざとなると言い出し難くて口が渇き声が詰まってくる。
スカートの裾をシワができるのでくらい握りしめ、何とか声を振り絞ろうとした時――――
「琴海様…大丈夫です…」