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ラブカルチャースクール 2
第44章 Lesson 仲間
ようやくワタリは手は退いたけど、クシャクシャになって浮いた髪を見て口端を上げる。

「あぁ?ん…本当だな。鳥の巣みたいだ」

ヤナセの例えに同調して笑っていた。

おいおいっ!
イーグルワタリ!
あんたが作った巣でしょうがぁ〜!

少しムッとして髪を戻そうとすると

「たくっ!この筋肉男は本当にデリカシーないんだから〜!」

姉さんはスーツの内ポケットから櫛を取り出して、素早く巣を崩しにかかる。

「女性は髪が命ですからね」

ハナブサまで扇子で髪をソヨソヨと煽ってくれた。

絵面的に可笑しいし店長たちの前で恥ずかしいけど、二人の心遣いに胸が温かくなった。

「すみません…有難うございます」

「いいのよ〜チワワちゃん!いつもこの巨人が無骨でゴメンね〜」

「いつもじゃないだろ」

手入れされた綺麗な指でやさしく髪を整えてくれるホズミからは、相変わらず良い香りが漂ってくる。

巨人呼ばわりされたワタリは腕を組んで仏頂面をしていた。

「ふふふ〜四人が側にいるなら何があっても琴海ちゃんは安心ね」

「うんうん。頼もしいね〜」

「はい…何があっても守りますので…」

私たちを微笑ましく見ている店長と奥さんに、ヤナセは再度誓うように告げていたのだった。

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