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ラブカルチャースクール 2
第44章 Lesson 仲間
ラブカルに通わなかったら、こんなスペック高い人と出会うこともなかったかもしれない。

それにこれからは、こんな風に送って貰うこともなくなるんだろうな…。

目を細めてぼんやり考えていると、ヤナセの顔がズームアップしてきた。

「琴海様…どうかされましたか?」

「あっひゃ!い、いえっ!てかヤナセさん、もう『様』は止めませんか?」

驚いて仰け反りそうになりながら辛うじて踏ん張って、更に自分の中の生徒の立場を小さくしようとする。

「クス…そうですね。でも琴海様が講師になられるまでは…このままで呼ばせて頂きますね」

「はぁ…畏まりました。因みに今後はなんて呼ばれるんですかね?」

男性講師は呼び付け合っているから、私も「琴海」とか呼ばれるのかな?

セイジやハヤトには言われているけど、ヤナセに言われるとしたら変な感じがする。

ヤナセは正面を見据えてしばし沈黙をしていたが

「クスクス…考えておきます…」

意味深な笑みを浮かべてきた。

「っ!?」

ヤナセが考えることですか〜!?

まぁ『チワワ』や『チビ』呼ばわりはしないと思うけど…

ある意味、緊張することが増えた気がした。

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