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ラブカルチャースクール 2
第9章 M Lesson 3回目
そっか…コウセイもそうだけど…マサキだってマスターを受け持てる位の実力と、人柄が備わっている…。

だけど 敢えてマスターに来なかった理由が、あったのかもしれない。

出世とか…名利とか…二人からは感じられなかった。

ただ講師として、生徒の幸せを願ってくれていた。

「マサキさん…言い訳に聞こえるかもしれませんが…私…ラブカルに通って、本当に良かったと思ってるんです」

「琴海さん…でも…」

「結局…旦那とは上手くいかなくて…その代わり、自分のやりたい事は見付けられたと思ってて…私でも、何か役に立てたら良いなって…思って…」

「そう?旦那さんにとっては…琴海さんは必要なんじゃないのかい?」

ズキンッ!

確かに…旦那も少しずつ変わって来ていたのかもしれない…

でも…本当に必要な相手は、私なのかは今だに分から無い。

更に…2年前のセイジとのすれ違いを…
『偶然』だと思いたく無かった…。

「分かりま…せん…」 

改めて思い知らされる…
私はとても…未熟なんだ…。


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