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第9章 M Lesson ３回目

本来なら、旦那とはしっかり向き合っていかなければならなかったのだろう…。

でも…どうしても止められない想いがあった…。

どうしても、叶えたい願いがあったの…。

今生の人生を…

悔いなく生きたいと、思ってしまったの…。

これは私の我儘なのかもしれない。

だからなのかな…
貴方に会えないのは…。

いけないと分かっていても、一気に涙が溢れ出し…
ボロボロと床に落ちた。

やだ…これからレッスンなのに…。

それにマサキは、何も事情を知らない…

「ご… ごめんなさい…目に…ひっ… ゴミが…」

マサキは神妙な面持ちで、近寄ってきて

「琴海さん…色々あったみたいだね…」

  そっと胸の中に、抱き締めてくれた…。

「しゅ、しゅみましぇん…」

マサキは私が落ち着くまで、背中を撫でながら抱き締めてくれたけど…
これがワタリだったら…即効、追い出されているだろうな…。