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ラブカルチャースクール 2
第45章 エピローグ
私たち女性講師の存在が、スクール全体に影響していることに責任の大きさを痛いほど感じる。

「でも…マサキさんとコウセイさんが受付なら、生徒も通いやすいと思いますよ!」

数回ののレッスンだけでも、二人の温かさと優しさにどれだけ救われたか知れない。

心から感謝の気持ちを込めて微笑むと

「うぅっ…琴ちゃんにそう言ってもらえて、俺は凄く嬉しいよ!お礼のスペシャル『ぎゅうぅぅ〜』だよ〜」

コウセイは目を輝かせて両腕を広げてきた。

「えっ!?コウセイさん!」

「おいっ!コウセイ、止めろ!」

まだ食堂に残っている講師たちの視線が集まる。

「琴ちゃ〜ん!ぎゅうぅぅ〜!」

逃げる隙もなくコウセイに抱き締めらそうになった時だった――――

「あぁぁぁぁ〜!琴海さんが居る〜!」

人懐っこい声が飛んできて、寸前で『ぎゅうぅぅ〜』は阻止された。

悔しそうなコウセイに苦笑いしつつ声の主の方を振り向くと、大型犬のように駆け寄ってくる講師――――

「ナツ〜!」

「琴海さぁ〜ん!」

ナツは精悍な顔立ちに満面の笑みを作って、嬉しそうに走ってくる。

再会を喜ぶ私たちに、不機嫌そうな顔で近寄ってきた講師が

「おいっ、ナツ走るな!食事してる人がまだいるだろうが!」

ヤンチャな弟を叱り付けるように注意してきた。

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